加藤内科クリニック様でのカーボ編の運用事例
糖質、食物繊維、たんぱく質の摂取量に着目し、食事結果表を短時間で作成することが出来る東北大学大学院 今井教授監修の「ドクター今井の塩分・栄養診断 カーボ編」を実際に日々の栄養指導に導入されており、このソフトに監修協力してくださった葛飾区にある加藤内科クリニック管理栄養士の加藤則子先生に実際の運用方法をお伺いしてきました。
笑顔がとても素敵な加藤則子先生。栄養指導の最中も患者様はとてもリラックスして加藤先生とお話しされていました。
加藤先生が管理栄養士として勤務されている加藤内科クリニックは、東京都葛飾区の京成高砂駅近くにある糖尿病・高血圧症・脂質異常症等の生活習慣病を専門とされているクリニックです。
加藤則子先生は管理栄養士として日々の栄養指導業務に当たられるだけではなく、クリニックの事務長職も兼任されている為、人事、経理、発注等の栄養士業務以外のこともなさっており、非常に多忙な日々を過ごされています。
「糖尿病指導システム ドクター今井の 塩分・栄養診断 カーボ編」での結果を見ながら栄養指導をされる様子
加藤内科クリニックでの通常の診察の流れは、「看護師・臨床検査技師による計測:体重、血圧測定はほぼ毎回、尿検査、体脂肪測定、心電図、足裏チェック、神経反射チェック、眼圧測定、レントゲン撮影などはその日により異なる」→「栄養指導(必要と判断された場合)」→「診察」→「会計」となっている。月間患者数は約1,000人、そのうちの7-8割が糖尿病患者、さらにその中の200名程度が透析予防指導を受けているという。
透析予防指導の患者様に対しては毎受診ごとに指導を行なっていおり、栄養指導の時間には制限がないため、その方の状況に合わせて指導を行なっているとのこと。午前中は3~4名、午後は2~3名の管理栄養士をクリニックに配置し、患者様への栄養指導にあたっている。
栄養指導の担当栄養士は患者様固定ではなく、毎回異なるという。特に透析予防指導の患者様は毎回の受診のたびに栄養指導が入るため、同じ担当者では話につまったり、アドバイス内容がマンネリ化したりしやすくなるという。それを避けるために毎回担当を変えて、違った視点からアドバイスをすることにより、患者様の満足度をあげることが出来るという。
栄養指導の記録については、カルテとは別の栄養指導記録(通称ピンク)を用い、その時の担当管理栄養士が指導内容を記録し、次回への引き継ぎを行なっている。
印刷だけでなく画面展開で結果表を確認できます。
加藤先生は患者様が持参された食事記録をもとに、「糖尿病指導システム ドクター今井の 塩分・栄養診断 カーボ編」を使いながら食事記録の分析やアドバイスを行なっている。患者様の食事内容をヒアリングしながらリアルタイムに画面をタッチしてデータを入力し、15分程度で診断結果が出るため栄養指導においてとても役にたっているという。
加藤先生の栄養指導の流れは、身長、体重からBMIを提示し、日常活動レベルを考慮しながら標準体重あたりの摂取エネルギーを提示しつつ、患者様の気持ちをくみながら減量等も目標値を決めていく。その後、食事記録をもとに「糖尿病指導システム ドクター今井の 塩分・栄養診断 カーボ編」を使いながら、PFCバランス、不足している栄養素を補うための食品選択のアドバイス、過剰摂取の栄養素があればそれを削減するためのアドバイスなどを行なっている。
「糖尿病指導システム ドクター今井の 塩分・栄養診断 カーボ編」での診断では炭水化物、たんぱく質、脂質それぞれの摂取量がすぐにわかるため、病気の症状に合わせた的確な指導が可能になるという。実際に「糖尿病指導システム ドクター今井の 塩分・栄養診断 カーボ編」で分析したデータは患者様にお渡しするのと同時に、クリニックでの栄養指導記録として保管している。
タッチパネルを用いた運用も好評です。
また、塩分摂取量を減らすための教育の一環として、毎回必ず塩分摂取量に対するヒアリングを行っているという。ヒアリングを続けることで、最初は濃い味が好きだった方も減塩を意識し始め、汁物も汁を飲まず実だけ食べているという方も増えてきたようだ。塩分摂取は生まれ育った環境が大きく影響しているため、栄養指導の際には必ず出身地を伺うようにしているとのこと。
加藤内科クリニックの患者様は東京出身の方が4-6割、最近では海外の方も増えてきているとのこと。日本語が話せない方でも「糖尿病指導システム ドクター今井の 塩分・栄養診断 カーボ編」を利用することで、食べ物の写真を見れば大抵理解することができ指導もスムーズに行うことができるそうだ。
「糖尿病指導システム ドクター今井の 塩分・栄養診断 カーボ編」での分析結果と24時間血糖値記録などの測定記録を照らし合わせながらの指導や、分析結果をもとにインスリン注射量が適正であったかの判断材料としても活用している。24時間血糖値を測定することの出来るリブレを導入されている方に対しては、血糖変動の山と実際の食事摂取の糖質量を照らし合わせながら指導を行う。
また、毎食前にインスリン注射を行っている患者様に対しては、糖質摂取量の分析結果を見ながら実際に摂取した糖質量に対して、注射したインスリン量が的確であったかなどの指導を行う。どちらも実際に食べた食事と血糖値の上昇具合を具体的に、しかも目で見てわかる形で提示しており、具体的な指導であった。
実際に「糖尿病指導システム ドクター今井の 塩分・栄養診断 カーボ編」を使用しながら栄養指導を行われている様子を拝見させて頂きましたが、患者様は自分が実際に食べた食事をその場で分析されるため、指導内容にも納得されているご様子でした。
栄養指導を受けられている患者様からは、どんな栄養素が不足しているかグラフやチャートで見ることができるという点がとても好評だそうです。
糖尿病指導、重症化予防における食事指導に最適な支援システム。糖質、食物繊維、たんぱく質の摂取量に着目した食事結果表を短時間で作成。病院、クリニック、自治体等にてご活用頂いていおります。